僕が理容師を目指そうとしたきっかけ。
僕は、昔から絵をかくのが得意だったり、コツをつかむのが早かったり、お世辞かもしれないが、器用といわれることが多かった。
そしてひとなつこかった僕は1人で遊ぶのは苦手でいつも誰かを巻き込んで遊んでいた。
中学校に入り少し人の目を気にするようになってきた僕は、服装や髪型、見た目を気にしていくようになった。
高校生になり、見た目も中身も少し大人になってきて、スマホを持ったこともあり、中学の時より情報量が増え、もっといろんな服や髪形を知り、そのこだわりはどんどん強くなっていった。
高2の時、進路を考えるようになり、散髪に行ったとき、ふと自分の髪を切ってもらってる技術者を見て、楽しく落ち着いたゆったりとしている時間を過ごしているうちに、髪を切る前とは変わってスッキリと決まっている自分を見て、かっこいい仕事だなと感じ、あこがれを持ち理容師を目指そうと決めた。
そして高校を卒業し、神戸の専門学校に入り、国家試験に受かるための基礎的な知識と技術を学び無事国家試験に合格し、地元で仕事をしようと決めていたので、地元に帰って理容師として仕事を始めました。
2018年4月から夢であった理容師として働きだしたのですが、現実は甘くありませんでした。
きつい仕事とという事は聞いていたので、覚悟しているはずでしたが最初のころは、土日など想定外の忙しさに体力と気持ちがついていけなかったり、客としてみていたものと、理容師として働くことのギャップに嫌悪感を抱くこともあり、それからくるだらしなさが、態度に出てしまっていたりして店長にきつく叱られることもあった。
でもこの忙しさや想定外の状況にも臨機応変にこなそうとしていくうちに、自分が上手く行動できた時や、出来る技術が増えていくうちに気持ちの余裕や冷静さ、達成感を感じることも増えてきて、自分が客として受けていた接客のゆったりとした雰囲気や余裕をもって仕事をしている感じは、大変なことや経験を踏んだうえで出来ていることなんだと思い、いま改めてすごいなとこの業界の方たちを尊敬できています。
技術職でサービス業、覚える技術や考え方は多くあるけど、しっかりとした技術を身に着け、経験を重ねた時、また大きく楽しい、絶対に無理ではない、可能性が広がっていく仕事だと思います。